終わってしまった、というか戦争は終わってないんですけれど。
でも、ある意味人の欲望や価値観の違いなどによる戦いは永遠に続くので、こういう終わり方もありなのかも知れません。 ですがキャラ萌えな上感情移入で話を見ている私にとっては、その後が知りたいのよね。 「で、どうなった?」が重要なんですけど。想像通り捏造せよ?と? 1本の作品としてみるんだから、決着をつけて欲しかった。主人公たちはどうなり戦争の行方がどうなったか、というところを。戦争を題材としたお話ですし、生き残った皆を見たいし戦争も停戦かなあまた、とそれを想像しないといけないところが辛いです。 では、感想。 ■レイ 「運命」という言葉に嵌ってしまった『子供』なのだなあと思います。 ギルに妄信的で、ひたむきで従順。それは子供の純粋さゆえの、親に対する信頼に似ているわけで、ただ言われたことをその善悪もよくわからないままに「運命」だと決め付けられて選択肢さえもなかったのではないかと思います。 そういう風に過ごしてきた、利用されてきたわけね。 なりは16歳あたりでしょうが本当はテロメアが短いということから、レイの実年齢はひょっとして10歳未満?かもしれませんね。 クルーゼの妄執を受け継ぐべき作られた器?というふうに彼も育てられてきたのなら、キラに対する怨念も、憎しみも受け継いで「レイ」という個人は存在しなかった。それを彼も薄々はわかっていた。けれど自分はもう一人の自分=クルーゼと同じだから背負うものも同じ、と運命づけられてしまっていたのでしょう。 「命は何にだって一つ」 そうキラに言われてから、「レイ」という人になれたのでしょうかね? 最期、全幅の信頼を寄せていたギルを撃つ。それは今まで信じていた自分のさだめの崩壊を知ったからなのかもしれません、どうして「レイ」として認めてくれなかったのか、クルーゼと同じ薬を渡し「運命」を受け入れることしか選択させてくれなかったのかという絶望だったのだと思う。 それは今までの苦しい日々の否定にもつながり・・・。 本当はレイにも明日があったのよね、失意はレイにどんな衝動を与えたか。 タリアが最期にレイを抱きしめた。 オーヴ戦でデスティニーを下がらせるとタリアに直談判したとき、あの身勝手ぶりは子供特有の身勝手なものだったのかもしれないと今になって気づきました。あのときタリアも「はいはいわかった」みたいな受け答え、私も子が自分の思う通りにならなくて我を通したときに「はいはい」と言うのとよく似てるなあと今更ながら思いました。 タリアにはわかっていたのかもね。 そして議長にも「レイになら仕方ない」といったふうな、親に反抗した時の子供の対応だった。 ようやく素の自分になった彼。 父母の存在のような2人に囲まれて逝くのが彼としては欲しかったものかもしれない、だから最上の選択だったのか? キラが無理にでも連れ帰るべき存在だったのか。 「レイ」という存在の全てを考えるとき、どちら良かったのか。考えさせられる彼の最期でした。 ■シン 「力」でもぎ取られた「家族」。 「力さえ」あればと後悔した過去、「力」で守ってきた自分、仲間、恋人(ルナマリア)。 それに頼らないと自分でたつことはできなかったんだなあ。結局、家族を奪われたトラウマから逃れなれなかったのかな。 シンもまた、子供。 アスランが裏切った、だから力でねじ伏せる短絡さ。ルナを攻撃されたから、と癇癪を起こし力で排除しようとする幼稚さ。そしてアスランを撃とうとするシンの前に立ちはだかったルナマリアまでもその力で押そうと、というか『力』のほうをとったのよね、彼女より。 「ばかやろう」だわ、ほんと。 力の象徴を粉砕されて、それ自体には何の価値も無いことに気づくまで繰り返して。 ルナマリアと流した涙。 「力」がすべてではないと気づいた涙でしょうか? 彼女までも犠牲にしかかった後悔でしょうか? 自分の戦いが、信じていたものが全て崩壊していったということへの空しさなのでしょうか。 ステラが、彼の夢(?かな)に現われて「昨日もらった、明日」(とわけのわからない)と何度も彼に言いつつ去りましたけど。 自分を信じてくれる人あってこその明日。気づいたかな? あのシーンは「また明日、明日があればまた希望があるから、このまま終われば何も得られないよ」ってことかな? なんにしろ、彼は過去の呪縛から解放され力任せの愚かさも理解した、のかな?と思います。彼の葛藤に、一応の決着は、着いたということでしょう。 これからどう、歩んでいくのかを見たかったなあ、と思う次第です。 ■アスランは? 自爆しなくて良かった。レクイエムに入ったとき「おいおい」でしたけど、ムウもいたし今回は大丈夫だなと安心しました(笑) 「何と戦うのか」と、この話の中で戦うことについて一番考え悩み抜いたのはアスランだと思います。「敵ってなんだ」と自問し、揺れたのも彼。 シンをあのような形で撃墜した、わからないなら力で押したところ。 仕方がない結末なのだとは思います、がこれも後のフォローというか、生身での再会が・・・・・・・・・見たかった・・・・・・。 ああ、ぼやきばかりですみません。 ■最後の力とは? デュランダルとの対話。 どうしてデュランダルがラクスやキラを恐れたのか。 「戦う意志が未来を変える」 人が持つその意志の強さなのでしょう、回りをも変えてしまうぐらいの、思いと力のバランスのよさ、それが自分にはなかったということかな。で恐れていて、ミーアだとか幼く従順なレイを使っていた補っていたのかもしれない(考えると女子供を使ってたってことに?何かひどいなあ) メサイアに一人残っていたのは、敗北宣言だと思う、巻き返そうと思えばジブリールのようにもう一度、という選択もあったかもしれない。けど自分の綿密な計画も崩れ美学に徹してきた様々なことももう萎えたのよね。 それって『貫けない』意志だったわけで最後の最後力が足りなかったのか。 それとは反対に、この銃を撃ってでも自分はこれからの世界の混乱や人のそして自分の欲望とも立ち向かう、というキラ。 キラは今まで生身では銃も持っても何の役にも立たなかった、撃つ勇気も撃つことの意味さえも考えて戸惑うばかりだった。 でも「戦う」ことを決め、必要なときもあると感じたのでしょう。だから、デュランダルにもその意志を示したのかもしれない、自分がここで撃たれても止めない、と。 それが結局デュランダルを追い詰めたかもね。 何時もの調子で論じて揺さぶってはいたけれど。 最高のコーディネーターだからって、一人の人、皆と変わらない明日が欲しいだけだと当たり前のことなんだけど、デュランダルには遺伝子的にはキラにはかなわない、という嫉妬心もあったでしょうね、だから決着もつけたかっただろうから。でもその何ら特別なものは持っていない、人には変わりない、という言葉にレイが自分の可能性に気づき、その選択をさせてくれなかった(であろう)デュランダルに情動をぶつけ。 極端ではあったけれど戦争を根本からなくしたかったデュランダルの計画の終焉。 タリアとのことで始まり、タリアもわかっていたらしいデュランダルの気持ちが通じた最期。 タリアもとうとう自分の気持ちを取った、最後に女としての自分をね。 それが欲しかったものだったのだとしたら、世界を巻き込みたくさんの人が死んでも個人としては望みどおりだったかもしれないな。 ■その他色々 ・イザーク「あれはザフトの船だ!」でしたっけ。これには参った。その通りだわ。 広域の考え方をすれば最後エターナルを援護したことが裏切りではなく、このことによりプラントに住む人の”精神”というか”自由”を護ることになるんだけど。それがさ、「あれはザフトの船だ!」っていう大義名分?になって面白いというか天邪鬼だなあ。潔くてほんと好き。 ・生き残ったね~ドム3人組・アーサー! ・ラクスの活躍期待していたんですが・・・。ガクリ。 キラたちは、今後非戦に向けて戦っていくのだろうと思います。 人は感情の生き物で、悲しみ憎しみ妬みといった負の感情も誰もが皆持っているもので、でもああしたいこうなりたいという夢を支えに生きているのだと思います。望みを叶えたいと誰もが思うはず。時には力で勝ち取ろうとし、ぶつかり合うそんな世の中は変わらないでしょうね。 でもそれが人なのだから、仕方がないのかもしれない。デュランダルの示した道、それは近道だったかもしれない、のよね。でも、「分かり合えることを知っている、変われることを知っている」といったように、彼らもまた自分の感情と戦い調和を取るべく道を未来を模索することになるのでしょう。長く険しい道ですね。戦い続けていくのか、幸せになって欲しいのだけれどねキラアスランと(←最後にさらっと腐女子で)。 運命の感想1年間。 自分としては大変でした。 不勉強で語彙の少なさ表現力のなさ知識のなさとの戦いでした(笑) 考察なんていえないとんでもない内容で書き綴っただけ。 でも愛だけはあったんですよね、種時代のキラに(運命キラにもまあ・・・いいか)。 お陰で?本命のHPも開設したし、色々あった1年でした。 今後もキラは好きでいますしBLOGは続けます、アニメ感想は田舎ゆえ全国と同じくリアルタイムで見れるものが少ないので来週からの「BLOOD+」かな?多分、渋い声の声優がたくさんだからそれに萌えるはずだし。でもガンダムシリーズを見るときほどの感情移入はないでしょうか? そう思えば感慨深いこれまでと今日の最終回だったように思います。 ありがとうございました、またこれからも不定期更新ですがよろしければのぞきにいらしてくださいね。 追記;もう一つのBLOGに最終回直前にSSを書きました。焦って書いたのでヲイ!ですがよろしければ「日々キラキラPLUS」へ。 一部腐、あり。キラ至上です、AA否定派の方はご遠慮ください。
by inazuma-pikari11
| 2005-10-02 01:29
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否妻(いなずま)ぴかり ガンダムはファースト世代と呼ばれる辺りに引っかかるらしい。 このブログへのリンクは貼るも剥すもご自由に。 日々キラキラPLUS SS中心のBLOG不定期更新。運命最終回補完も?興味のある方のみどうぞ。 お気に入りブログ
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