ガンダムSEED DESTINY48話「新世界へ」感想

だんだんアバンタイトルが長くなっていく・・・。今日はプチ総集編でしたけど。
まあ、もう何もいうまい。


ところで、唐突ですが戦時下の人の心とか意識というものは相当追い詰められていくんでしょうね。冷静に考えられなくなっているというか、体制に呑まれていく、いいようにコントロールされやすい、というか。私の母が第2次世界大戦中小学生低学年だったそうですが、校庭に出て毎日竹やりでB29を撃墜できると兵隊さんに言われて、信じて全校生徒で練習したんだそうです。上空へ来たら皆で刺せって。当時は皆「おかしいぞ?」と思いながら大人も子供もそれでアメリカに対抗できる、民間人なめんな、って来るべき日に向け練習しよう、と思っていたらしい。いや、真面目に。
無知って怖い。そういう風にしか考えられないように世界が向いていたことも怖い。
民衆は、戦いが激化して行くほどに判断力とかが安易な方向に行くんでしょうかね。そういう風に仕向けられているのもわからなくなって、わかっていて反抗しても力でねじ伏せられる、諦める・・・。やはり暴力の前には屈服し仕方ないと意気消沈するものなのでしょうか。
でCEの人々もあんなトンでもプランに異を唱える人も少なそう?考えることを本当に放棄しているの?反応が緩慢、って。「世界を知らねばなりません」知ろうと、しないのか?
議長も人々に「無知と欲望が・・・」と言っていますが、結局議長のいう世界には選別した後にその人の役割を決めてしまえばそれ以外は無知でいろ、知る必要もないよ、ってことで・・・いいのか?皆どう考えてるのか?「おかしいぞ?」てな感じに市井ではこう、運動とか起こらないのかな?そんなに議長を信奉しているのか?
この世界の民衆の描写がわかりにくいんですよね・・・。今日も思いました。

長い前置きですが、感想に。


■レイは自分の後継者を作っていた。
レイがどうしてあんなにシンを構っていたのか。
議長を守れるだけの力を認め、議長の理想実現の理解者であると踏んだから、なんですね。
「アスランはダメだ」と前に言ったのは、自分の代わりに議長を護ってはくれない議長を全面的に信用してないからいらん、か。レイって前半は本当に消極的な感じで自分を出さないようにして状況を見つめていて、シンとアスランどっちにしよう、って思っていたか?議長からして戦士としての資質から候補は二人いた、どっちか見極めて?と言うことだったわけだ。(アスランは途中からAA側の監視に使われていただろうけど)そして、デスティニープランが導入されて世界の変化についていけない人や反抗する人たちの粛清部門を担当させようとしてたのかな?それで議長を護る。
シンが扱いやすかっただろうなあ、と思う。シンは自分のために親身になってくれてと思っているかもだけど、レイは打算があったよね。「強くなれ」といい自信をつけるために「フリーダム」やら「アスラン」に止めを刺させてた、んですからね。
それによって生じるであろうシンの心の歪みは、殆ど無視して。

急に見慣れた薬を持ち出したレイ。
やはり・・・。クローンか・・・(クルーゼが前作で「世界で私一人、その権利がある」って言った台詞、もう一人いるじゃんって突っ込んだわ)。
クルーゼとは同一人物の遺伝子で生まれた、と言うことになりそうですね。そして幼い頃から自分の運命を知っていたわけで。


■だからレイ曰く
「デスティニープランは世界を混沌から救う最期の道」=「でなければ救われない」

クルーゼとレイとキラは、人のあくなき欲望が生み出した存在。
そして対極の存在として生まれてしまった。
クルーゼは、人の欲望に左右されて生まれ出で、その欲望を恨んで、それでも自分の与えられた命に抗い生きていたわけで、そんな欲望を持った人類を全て無に帰したかった、それほど恨んでいた、と言うことだった。そして結局自分が持ち得なかったもの、同じく欲望の果てに生まれたキラがのびのびと生きていたこと、それが目に見える憎悪の対象となって最後キラと戦ったわけですが。
レイは、自分が生まれた背景の人の欲望をなくしてしまいたい、それには自分を助けてくれたギルのプランが合致している。だからそれを実現して自分のような人を作らない世界を夢みたのでしょうか。
勝手に欲望を押し付けられ、生まれ、苦しみながら生きなければならないレイ。
レイが絶望の淵に見たもの、未来は自分の二の舞の存在はもういらない、欲望がなくなればそんなものはなくなる、そんな世界を作るためなのにそれを妨害するキラたちは排除。話し合いの余地もない、ってことか始めから。
う~ん。
結局、キラも人の欲望の最たるものを押し付けられて生まれてきたのに、彼は(完成体として)成功してるから自分達の考えはわかってくれないっていう、僻み・羨望なのかクローン組は?と思えてならなかったり。
私はいつもキラのことを思うに、キラの今の人格があるのは両親の力だと思っています。結局人間は「育ち」なのだと思う。様々な経験をどう積んできたか、なのよね。
だから、今のキラがあるのはハルマさんとカリダさんの育ててきた環境の賜物なんだと思う。レイやクルーゼも、ひょっとしておおらかに育つことができたらこんな風には思わなかったかもなあといつも思うんですよね。
「本当なら戦わないですむ私たち」何時だかラクスがこういったと思いますが、クルーゼもレイも本当ならキラとは敵対しなかった、そうなのだと思います。そう思いたいのですが。

レイも、方法は極端だけど人の欲望で生まれるすべてもの、戦争だったり自分みたいな存在だったりをなくす方法を模索していたのだなあ、と思います。その世界を作ることで自分の存在を救済したかったんでしょうね。でもあまりにも極論です・・・貴方も議長も。

■力を行使しないと実現しない世界
で、プランを導入するに当たって「NO」と答えた人たちは殲滅。アスランの言った所の「淘汰・調整」なわけだ。
レクイエムを活用してまず、オーヴ・スカンジナビアに対しての見せしめをかねて発射。連合軍を亡き者に。従わないなら、と暴力をちらつかせるわけで戦うしかないでしょうね、いつでも宇宙から狙われてるんだし。一瞬で灰になりそう。
でも議長曰く、「人類の存亡をかけた防衛策」なんです、レクイエム発射もオーヴとの戦争も。連合と戦争する時も同じような言葉を使ったマジック「自主的防衛権の行使」と同じくして、文句あるならやったるで、なわけよ。語感は「防衛」とくると柔らかい印象。ザフトの高官も「護るためだ」と思うわね。うまいなあ、相変わらず。
そうして結局世界を暴力で意に添わせる、か。
・・・議長の一度の挫折(タリアとのこと?)は、引き返せない道なら始めから、といった人だから
何がどうあろうとも躊躇はないでしょうね。

■精神の死への抵抗
ラクスの言う、
「夢と未来を封じられたら私たちは滅びたものとしてただ存在するだけ」
「全ての命未来を得るために戦うもの、戦っていいもの」
「戦わねばならない、今生きるものとして」
結局、「生きることは戦いだ」ですね、カガリの言うように。夢をかなえるにしても戦わねばならない、武器を持って争うばかりの戦い以外にも、様々なものと戦いながら生きる。
そして、今は生命の危機と戦う。従わねば「死」とちらつかせる勢力から、生き残るための戦いをしなければならないAAを含めた議長否定派。
精神の死を迎えないために今は、彼らは逃げ場がないということ。しかしこの戦いを勝ち取っても、人と人が争わない世界を作るためには、人は自己と戦って行く、ということ。
戦争をなくす、難しい。実際無理なのでしょうがそうやって足掻くのが人間、と言うことですね。
難しい・・・。

■そしてシンはどうする?
レイに「俺はクローンだから」爆弾を落された、シン。
これまでの自分の戦いが、「本当にこんな世界を作るためだったのか?」と考え出した矢先に遺言めいたことを言われて、その上信じられないことだろうし・・・これは揺らぐなあ。
今まで自分の一番の理解者、その人が全てをオープンにして託そうとしてるんですからね。
でも、レイがどうしてここまで頑なに議長を信じているのか、変革を求めるのかはシンには理解できないだろうと思う。ただ、自分が何をしてきたのだろう、とレイや議長のプランを聞いて思っていつところに、レイの爆弾で深く考えていく意識を削がれそう?そんな気もする。
でもこれまで怒りに任せ深く色々考えてこなかったから今になって「戦った後何が欲しかったのか」という根本を考えなければならないと漠然とは思っているよう。レイを直視できないようになってきたしね。でもシンにも時間がありません(運命全体にも時間がありません)。
なんだか、どうすればいいのかわからない、と言った感じのシン。
「議長を信じる」ことで自己と戦わず、レイの望みを受け継ぐようにして安易に進むのか。
「誰が何を言おうと議長を信じろ」と言うレイの言いつけから脱却して自分を見つめ直す事ができるのか?
次回が転機、のようです、ようやく。

■その他色々・・・
・カガリの成長が著しいようですね、全てを吹っ切ったようで。これは戦後アスランに「私は仕事に生きるからさよなら」とか、言いそうだよ。いや言ってくれ!(すみませんアスカガの人達)
・タリア・・・子供の将来を遺伝子で決められることには抵抗があるようで、その辺りが彼女のキーなんでしょう。
・ルナマリア・・・つくづくレイの変化には付いていけず、反発を生むばかりで。SUITCDの士官学校時代は仲良かったのにね。何だか邪魔者扱い続行中。レイからすれば恋愛なんてわからないし理解できないだろうしシンの心を揺るがすものはいらん、ってはじかれて。レイよりなシンを彼女はどう思うか、何とか自分に向かせようと努力するかレイに刃向かうのか?どちらにしろ険悪ですね。
・エターナルの周りに何だかザフト艦、そうかあれが「ラクス様のために」部隊?クライン派か?
・イザーク・ディアッカはこの議長プラン、どうにも承服しない方向?のようですが、あのレクイエムを使ったことが彼らにどう写ったか、これも次週?
・チャンドラがノイマンの横に!ということはAAは今ミリアリア・メイリンツートップか?よし!
・今日はラクスの真骨頂、という感じでした。さあ、議長と舌戦開始?

次回
なんだかルナマリアやばいぞ?姉妹の再会はあるんでしょうか?
どうも・・・まずいよ。



そういや、今日アスランとキラのことあまり書かなかったけど・・・。
腐女子意見はHPの日記で!
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by inazuma-pikari11 | 2005-09-17 22:47 | destiny感想
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