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ガンダムSEEDDESTINY47話「ミーア」感想

やはり、というか総集編仕立て。ですがミーアのラクスとしての短い歴史とか、移り変わる彼女の心情は出ていたなあ、と。
普通の少女、本当に普通。
だからこそそういう運命に翻弄されてしまったのかも、と思わされました。
う~ん議長、エクステンデット作ってたロゴスと同じぐらい罪深いと思いました。


■ミーアの日記から見えるプラントという社会(妄想の域を出ない私なりの考えです!)
コーディネーターって始めはきっと、上流社会とか金持ちしか受けられない技術(めちゃ金要るはず。引き合いに出すのはおかしいですが今不妊治療にいくらかかると思います?人工授精で40万位/回ですよ?いきなりこれをするわけではありません、検査とか色々しますからね、これに専門病院にいく交通費とか色々要りますから)だったのだと思います。
それがどういった経緯で市民にも広がっていったのかはわかりませんが、多分そのコーディネート技術の中でもカネさえあれば的な人の欲が技術を金で買い、コーディネイトの優劣(というかランク付け)みたいなのがひょっとしたらあったかな?と思うんですそういうのが生まれてきた後の個人の能力とか、外見などに影響してきてないだろうかと?
コーディネーターは美形ばかり、というのは所詮ナチュラルが蔑むための嫌味で、本当はそうじゃないかな~?と思います。
生まれながらの能力+自分の努力で切り開ける世界、というイメージもあるけど、コーディネイトの優劣で社会における格差ってとてもありそう。あらゆる面のコーディネイト成功者は勝ち組としてプラントの上流社会を構成(元々名家とか金持ちの連中が多そう)し負け組(コーディネイトが今ひとつ成功しなかった人とか)もいてそれらは様々なコンプレックスを抱え、そして経済的な落差(貧富の差)とかを生み?けどコーディネーターの負け組からナチュラルをみた時、彼らは自分たちより負け組、という意識が彼らの選民意識のようなところに結びつく。そりゃ戦争もおこるんじゃ?という気がします。
つまり、仲間意識が強いとか言うけど、決して平等な社会ではないと思えること。

ミーアはコーディネーターだけど美人の部類じゃない。(ほんとにコーディ?2世代目だからこんな風になる可能性も?と)夢見る普通の女の子で、写真からするとどこかの農業プラントでひっそり暮らしていて目立つものはない、歌もラクスにそっくりだからというのはただの物まねで本当は価値がない。
そういう、普通の、特に秀でたところのない子で「ラクスに声が似ている」というところを評価して価値を付け、「夢を叶えてあげる」と言う条件で良い様に振り回した権力者たちは、ミーアの本人が気づいているかどうかはわからないけどきっと、自分ではダメだろうという自分の容姿や環境などのコンプレックスを解消させてあげて、彼女を一気にスターダム(勝ち組)にのし上げてその気にさせていった、のではないかな。
うだつの上がらなかった自分が一気に大事にされ、重宝されていく。
今までの自分とは違う、自分こそが「ラクス」だと、彼女のコンプレックスをうまくコントロールしていけば、彼女は本物としての役割を自分のものとしてしまう日は来ると思うんですよね。
まず、議長が自分を認めてくれる(偽者だけど)、ラクスの婚約者だというアスランに会える、それらは本来は手の届かない上流社会?で、周りにそういうように仕向けられているんだけど、自分がこの道を選んだから、今は昔の何もなかった自分とは違った。
もともとアイドル思考だから注目される、自分が憧れのラクスのように傅かれることは気分のいいことだろうし、嵌っていったのだろうな。
ミーアであったなら、こんな風にはなれなかった、自分の選択は間違ってない勝った!とおもったかなあ?とね。変な考察ですけど。

■ミーア
可愛い子だなあ。おそらく一番人間くさい、前作のフレイと同じで、死ななくてもいい、一般人だったのよね。
日記をつける時は自分(ミーア)に帰れていたのかと思うと哀れです。はじめなりきろうとしてラクスが使っている「化粧品とか調べておいてよ」って!一般人らしいんだけど、仕事としてラクスに向けられる声援をだんだん自分に向けられていると変わっていきながらも日記では「嘘」のラクス、「嘘」の自分と葛藤している姿があった。
自分の言葉ではないけれど、自分の発した「台詞」が世界を変えていく様は、気分が良かったか、恐ろしく感じていたか、その両方だと思いますが。だからこそ議長を信じて疑わなかったのかもですね。
最期、ミーアとしてラクスを庇い見取られたことは、彼女にとっては自分の愚かさの代償を払ったと、思ったかもしれないと感じました。
生き残って欲しかったけどね。

■ラクス
ラクスがもう少し早く姿を現していたら、ミーアは死ななかったか?
ラクス自身はそう思っていると思いますが、実際はどうでしょう??
超然としすぎているためか、彼女は誤解?されているところもあるように思いますが、一般人なんですよね。ただの少女です、望まない限りクライン派とかも彼女には関係ない、というかそういうのは断ち切って暮らしていたはず。ラクスはもう本当は以前のように前に出て行くつもりはなかったのだろうと思います。
2年間キラと隠遁生活をしていたという意味が示すのは、彼女も、先の大戦ではそれこそ彼女の「行動」「言葉」で多くの人を「殺してしまった」と、自分の影響力を身に沁みて感じていた分傷ついていたのだと思います。だからもうひっそり暮らすつもりでいたのかと思う。
キラが言ったように「狙われなければわからなかった、議長は戦わないほうがいいといった人」とあったように、もし狙われなければミーアに「名も姿も」上げるつもりだったのかもしれない。議長を信じてそのまま市井に下ったままだったのだろうと思うのです。
それが狙われたことで疑問を感じこのままではいられない、と考えるようになった。でも、彼女はもう父もなくしていてプラントでは「歌姫」ではあったけれど何の力も無い、ただの歌手、極めて一般人に近いので早くにアレは偽者だ!と表明しても結局は時の権力者に殺されていたかなあ、と思うのです。
そういうラクスの瑕を利用し、歌手を夢見る普通の女の子を犠牲にしようとする発想、それがラクスにとっては許せない、ということだと感じます。
「忘れませんわ」=ミーアという人を忘れない、自分の行動に対してまた遅すぎたのかと後悔していることを忘れない、勿論自分の名を利用しミーアをラクスに仕立て上げていた事実も忘れない、色々な意味で彼女は決意も新たにしたのだと思います。

■アスラン
「始めに否定すればよかった」
ええ、まったく。でも、否定できなかったのはそれだけ議長のマジックにかかっていた。
いくつかのターニングポイントでミーアを助けることができたアスラン。でも、名前以外は知らず、ラクスのマネをしている彼女をイヤだと思っていたろうし興味もなかったのよね。でも、彼女を助けられたのはアスランだけだったと思う。自分の無力さを感じていると思う、けど真実をきちんと世の中に示してミーアという少女のことを闇に葬って欲しくないなあとも思ったり。
暴露本でも出しませんか?戦後・・・。

■「戦いがなくならぬわけ。我々の無知と欲望」←ふ~ん
とうとう、議長のその口から「destiny plan」とかいうのを発動実行すると。
これがしたいがために世界を混乱させたんだね、決定的。
皆さんの反応はというと、
シンがデスティニーを拝領したときには感じなかった違和感を、やっと感じた様子。・・・後3話だよ。
タリアが「ギルバート」と言ったりしたけど、このプランのこと寝物語にでも聞いてたのか?と疑ったりできた。
レイは、既に自分の役割を全うしている、といった感じ。議長の計画の通り生きているのかも、と思えた。
かのコニール嬢も「はぁ?何か本当の平和が来ると思ってたけど違うぞ?」といった様子。
AA側は、とうとう本性を現したね、って感じ?不快感あらわ・・・特にラクスの表情の怖いこと!

でも来週なんか戦闘シーン?誰と戦うの、叛乱でしょうか?生き残りの連合?でしょうか。

■その他のいろいろ
・「彼女だけが気づいてた」ああ?そうなのか、軍人さんたちよ。これを言ってはお終いですが、まんまと罠に飛び込んでいったりせずキミたちがもっとしっかりしていれば、ね。
ああ、言ってしまいました。
・ヒルダ姐さん!赤服!!
・ミーアの遺体は身元がわかるまでどこかで冷凍保存?かな。
・ラクスはやはりキラの前では泣くのね。
・もう、アスキララクメイが1セット映像が板についてきて、今後もお願いしたい。
・ところで、ジャスティスはいつ本格的に戦ってくれるのでしょうか?


次回(公式hpの予告を見てみると)
「レイの言葉は衝撃でシンを貫く」
何言うんだろ、まさか「ルナマリアにお前は渡さない」じゃないよね・・・。
はあ、またツメツメな話のように思う・・・。ラスト3話、ですね・・・。


総集編?とかいって感想長くなりましたけど、色々感じたことを書いてみました。
by inazuma-pikari11 | 2005-09-11 01:29 | destiny感想
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